【PHP入門】繰り返し処理の基礎 for文の使い方
プログラムで同じ処理を何度も繰り返したいとき、for
文は非常に便利なツールです。この記事では、PHPにおける繰り返し処理の基礎と、for
文の使い方を初心者向けに解説します。for
文を使いこなすことで、効率的にコードを書けるようになります。
for文は「同じことを何回もやる」のが得意なツールだよ。さっそく使い方を見ていこう!
繰り返し処理とは?
繰り返し処理とは、特定の条件が満たされるまで、同じ処理を何度も実行することです。これにより、コードの重複を避け、効率的にプログラムを実行できます。PHPでは、for
文を使って繰り返し処理を実装できます。
for文の基本構文
for
文は、指定した回数だけ処理を繰り返すための構文です。for
文の基本的な構造は次のようになります:
<?php
for (初期化; 条件式; 変化式) {
// 繰り返したい処理
}
?>
それぞれの部分の役割は以下の通りです:
- 初期化:繰り返し処理の最初に一度だけ実行される部分です。通常、カウンタ変数を初期化します。
- 条件式:この条件が
true
である限り、繰り返し処理が実行されます。 - 変化式:各繰り返しの後に実行される部分で、通常はカウンタ変数を増減させます。
for文の具体例
それでは、具体的な例を使ってfor
文の使い方を見てみましょう。
1から10までの数を表示する
以下の例では、for
文を使って、1から10までの数を表示します。
<?php
for ($i = 1; $i <= 10; $i++) {
echo $i . " ";
}
?>
このコードの動きは次の通りです:
- 初期化:
$i = 1
でカウンタ変数$i
を1に初期化します。 - 条件式:
$i <= 10
の条件が満たされている限り、ループを実行します。 - 変化式:
$i++
で毎回$i
を1ずつ増やします。
結果として、1から10までの数字がスペース区切りで表示されます。
for文の応用例
for
文は、さまざまな状況で応用できます。ここでは、いくつかの実践的な例を紹介します。
配列の要素を順番に表示する
for
文を使って、配列の要素を順番に表示することもできます。
<?php
$fruits = ["Apple", "Banana", "Cherry"];
for ($i = 0; $i < count($fruits); $i++) {
echo $fruits[$i] . " ";
}
?>
この例では、配列$fruits
の各要素が順番に表示されます。count($fruits)
は配列の要素数を取得します。
特定の条件に基づいてループを抜ける
ループの途中で特定の条件に基づいて処理を中断するには、break
文を使います。
<?php
for ($i = 1; $i <= 10; $i++) {
if ($i == 5) {
break; // 5に達したらループを終了
}
echo $i . " ";
}
?>
この例では、$i
が5になるとbreak
文が実行され、ループが終了します。結果として、1から4までの数字が表示されます。
特定の条件をスキップする
特定の条件を満たした場合に、その回のループだけをスキップするには、continue
文を使います。
<?php
for ($i = 1; $i <= 10; $i++) {
if ($i == 5) {
continue; // 5はスキップ
}
echo $i . " ";
}
?>
この例では、$i
が5のときだけcontinue
文が実行され、その回のループがスキップされます。結果として、1から10までの数字のうち、5だけが表示されません。
for文とネストされたループ
for
文は、他のfor
文の中に入れることもできます。これを「ネストされたループ」と言い、複雑な繰り返し処理が可能です。
掛け算の九九表を作成する
ネストされたfor
文を使って、掛け算の九九表を作成してみましょう。
<?php
for ($i = 1; $i <= 9; $i++) {
for ($j = 1; $j <= 9; $j++) {
echo $i * $j . " ";
}
echo "<br>";
}
?>
この例では、$i
が1から9まで、$j
も1から9までそれぞれ増えていき、掛け算の結果が表示されます。内側のループが1回終わるごとに改行され、九九表が完成します。
まとめ
for
文は、PHPで繰り返し処理を実現するための強力なツールです。基本構文を理解し、さまざまな応用例を試すことで、効率的にコードを書くことができるようになります。ループを使いこなせるようになれば、プログラムの複雑な処理も簡単に実装できるようになるでしょう。まずは基本のfor
文から練習を始めてみましょう。
for文を使えば、繰り返しの処理がとても簡単にできるよ。いろんなパターンで使って、どんどん練習してみよう!
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