Pythonのプログラムの基本3構造:順次、条件、繰り返し

Pythonのプログラムの基本3構造:順次、条件、繰り返し

プログラムを構築する際の基本的な3つの構造は、順次(シーケンス)、条件(分岐)、繰り返し(ループ)です。これらの構造を組み合わせることで、複雑な処理を行うプログラムを作成することができます。この記事では、Pythonにおけるこれらの基本構造について解説します。

1. 順次構造

順次構造は、プログラムが上から下へと順番に命令を実行する基本的な構造です。すべてのプログラムは、順次構造から始まります。Pythonでは、コードが書かれた順番に従って一つ一つの命令が実行されます。

順次構造の例

# 順次構造の例
print("プログラム開始")
x = 10
y = 20
z = x + y
print(f"合計: {z}")
print("プログラム終了")

このコードでは、print()や変数の代入が順番に実行されます。最初に「プログラム開始」が表示され、その後に計算が行われ、最後に「プログラム終了」が表示されます。

2. 条件構造(分岐)

条件構造は、特定の条件に基づいてプログラムの流れを分岐させる構造です。Pythonではifelifelseを使って条件分岐を行います。

条件構造の例

# 条件構造の例
x = 10

if x > 5:
    print("xは5より大きい")
elif x == 5:
    print("xは5と等しい")
else:
    print("xは5より小さい")

このコードでは、変数xの値に応じて、異なるメッセージが表示されます。xが5より大きい場合、最初の条件が真となり、「xは5より大きい」が出力されます。

3. 繰り返し構造(ループ)

繰り返し構造は、同じ処理を複数回実行するための構造です。Pythonでは、forループとwhileループを使って繰り返し処理を行います。

forループの例

# forループの例
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]

for fruit in fruits:
    print(fruit)

このコードでは、fruitsリストの各要素に対してfruitという変数が順番に設定され、リストの全要素が表示されます。

whileループの例

# whileループの例
count = 0

while count < 5:
    print(f"カウント: {count}")
    count += 1

このコードでは、変数countが5になるまでループが繰り返されます。ループごとにcountが1ずつ増加し、ループ内の処理が実行されます。

まとめ

Pythonのプログラムは、順次構造、条件構造(分岐)、繰り返し構造(ループ)の3つの基本構造で成り立っています。これらを組み合わせることで、複雑な処理を簡単に実装することができます。各構造の役割を理解し、適切に活用することで、より効率的でわかりやすいプログラムを作成することが可能です。

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